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平成28年度 第1回学校給食関係業者衛生管理講習会

◆日時: 平成28年5月28日(土) 13:30〜16:00
◆場所: 石川県地場産業振興センター 新館 第10研修室
◆目的: 学校給食が安心・安全であるために、食材及び食品の提供に係わる関係者の
食中毒の根絶やアレルギー対応、衛生面の徹底に向けた意識の高揚を目指す。
◆対象: 基本物資(パン・米(炊飯)・牛乳)及び一般物資の製造・配送保管業者
〈54名参加〉
◆講師: 新蔵登喜男氏
        潟Aルプ「食の安全研究所」客員研究員
        巨H品環境研究センター取締役
竹中 好美氏(白山市立松南小学校栄養教諭)
澤田 斉一氏(潟Xギヨ品質保証部部長代理)
◆内容:
  (1) 基調提案:「学校における食物アレルギーの現況について」
          提案者:(公財)石川県学校給食会事務長
          ・学校での食物アレルギーの事例
          ・食物アレルギー対応指針の策定及び対応の原則
          ・県内の食物アレルギーの状況
  (2) 講義1:「学校現場での食物アレルギーへの対応について」
          講師:竹中好美氏
          ・誤配・誤食を防ぐ取組
          ・食材の選定(パンや加工品……委託業者)
          ・調理場での調理の実際
          ・食物アレルギー児童の除去食の調理や提供の手順
  (3) 講義2:「製造現場での食物アレルギーへの対応について」
          講師:澤田斉一氏
          ・食物アレルギー管理
            @調味料計量専用ブースによる区分け
            Aアレルギー物質で色分けする
            Bバッチでまとめる
            Cちゃんと調合
            Dカンバンにアレルギー情報
            E表示ラベルの確認
            F簡易検査キッドで検証
            G原材料規格書でアレルギーをチェック
            H従業員教育
  (4) 講 義:「食品事業者が取組むべきアレルギー管理の実際」
          講師:新蔵登喜男氏
          ・食品の安全はフードチェーンで考える
          ・アレルギー事故を防止するためのポイント
  (5) 演 習:「食物アレルギーの自社の実態と今後の対応について」(グループ討議)

◆感想:
食物アレルギー管理についての意識が高まりました。
安易な判断は、子供を危険にさらすことになることを深く痛感しました。
アレルギー物質を含む食品に対して、慎重な確認作業が必要だと思いました。
また、コンタミにも相当気を付けたいと感じました。
竹中先生の講義を聴き、アレルギーのある子供、ない子供のために、一人一人
の顔を見て、製造側ももっとアレルギーについて勉強しなくてはいけないと
思いました。
食物アレルギーに対しての社員の意識強化。
    *生産者、加工業者からの情報を正確に伝える
    *欠品による代替品についても慎重に行う
    *実際に食品を食べる子供の顔を思うことで、より良い状態での物流を
       目指します。


平成28年度 第2回学校給食関係業者衛生管理講習会

◆日時: 平成28年10月29日(土) 13:30〜16:00
◆場所: 石川県地場産業振興センター 本館 第3研修室
◆目的: 学校給食が安心・安全であるために、食材及び食品の提供に係わる関係者の食中毒の根絶、衛生面の徹底に向けた意識の高揚を目指す。
◆対象: 基本物資(パン・米(炊飯)・牛乳)及び一般物資の製造・配送保管業者
〈55名参加〉
◆講師: 川口 純一氏
((一財)石川県予防医学協会 作業環境・簡専・衛生検査チームリーダー)
◆内容:

■ノロウイルスについて
*ノロウイルスと細菌の大きさ

(クリックで拡大表示)
*小さいと厄介
◆付着したら、日常の手洗いでは落ちにくい
手指に付着すると、しわ、指紋、爪と皮膚の間に入り込む。
◆浮遊しやすい
嘔吐物が乾燥し、塵や埃とともに空気中に舞い上がり、長時間浮遊する。
*ノロウイルス食中毒の発生要因

(クリックで拡大表示)
*ノロウイルス食中毒予防の4原則
持ち込まない 体調管理、手洗いの徹底 等
2 拡げない 手洗い、器具の洗浄消毒 等
3 加熱する 中心温度85〜90℃90秒以上の加熱
4 つけない 手洗い、素手で食品に触れない、使い捨て手袋やマスクの正しい着用

■ノロウイルスによる食中毒予防のポイント
       (厚生労働省HP ノロウイルス食中毒予防パンフレット)

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■グループ演習1〈健康管理 健康チェックシートの活用について〉

(クリックで拡大表示)
【感想より】
他社の健康管理法などが大変参考になった。
健康チェックをより徹底していき、従業員の健康管理・衛生管 理を行い、ノロウイルスや食中毒を防いでいきたい。
現状は「あいまい」「不徹底」になっている。今一度健康管理及び手洗いマニュアルの基本に立ち返り、社内で共有し、徹底できるようにしていきたいと感じた。

■グループ演習2〈手洗い点検 手洗いチェッカーで洗い残しの点検〉
【進 行】
「手洗いの現状についての情報交換」→「グループ代表者による手洗い→メンバー全員が洗い残しを手洗いチェッカーで確認」→「その後使い捨て手袋を装着し汚れのつき方も確認」

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【感想より】
手洗いの洗い残しを実際見ることができ、手洗いの重要さを再確認できた。
ウイルスに対しての手洗いの有効性が改めて分かった。卸売業者も、もっとそのことを認識し実践しなければならないと思った。